内視鏡検査治療
大学卒業後2年目の1981年から内視鏡検査には継続して携わり(1991年に理化学研究所つくばライフサイエンス研究センターへ1年間出張させていただいた際にも2週間に1度神戸に戻り)内視鏡検査を継続させていただいており、検査の始めから最後まで自らで施行した検査概数は、上部(食道・胃・十二指腸)は30000件、下部(大腸)12000件、胆膵系(ERCP)2000件に達しています。さらに、教育施設である大学病院ではもちろんですし、内視鏡でお世話になってきました各施設でも、常に若手のトレーニングの機会を配慮し指導する体制で臨んできましたので、検査の途中から交代するなどで関わった検査数はほぼ同数近く、総計にしますと概数で、上部50000件、下部25000件、胆膵系5000件に及びます。徐々に管理職としての仕事が増えた上に2004年8月から急遽はじまった臓器再編の経緯から残念ながら指揮系統を放棄し第一線を引きましたが、クリニックでは再び現場に戻り全ての内視鏡検査を自ら施行する体制で臨んでいます。並行して、院外の複数の施設で切開剥離法(ESD)によるサイズの大きな胃癌、大腸癌の内視鏡切除や、胆膵系内視鏡(ERCP)など入院を前提とした治療内視鏡も継続しております。

下部内視鏡は上手く挿入すれば上部内視鏡に比して苦痛はありませんし、上部内視鏡も頭側からのアプローチで経口でも舌根を極力抑えない独自の挿入を確立し、スクリーニングの内視鏡検査につきましては、鎮静剤なしでも高い受容度のレベルを有しておりますが、クリニックでは、大きな施設では実現できなかったプライヴァシーに配慮した十分な回復室の準備しておりますので、鎮静剤投与による内視鏡検査を提供する体制が整っております。

鎮静しないでも苦痛なくできる技量(無理な内視鏡操作をしていない証し)を有した術者により、患者さまのご希望に応じた鎮静を加えることで「安全・安心・苦痛のない内視鏡検査」が実現すると考えています。

鎮静の有無、鎮静程度も患者様のご希望を確認尊重した上で対応させていただきます。豊富な経験と十分なリスクマネージメント体制により、検査自体覚えていない十分な鎮静にも対応可能です。一方、上部内視鏡検査は最新の経鼻内視鏡も準備しており選択いただけます。また上部、下部同日連続施行につきましても対応いたしますのでご相談下さい。

下部内視鏡: NBIおよび拡大観察可能な最新のハイビジョン機器を導入しており、腫瘍性病変であるかどうか即座に診断可能です。内視鏡治療適応と診断できれば同時に切除していますが、回盲部到達率99%同挿入時間平均5分で、切除しても20分程度で終了します。40歳を越えますと大腸腫瘍性病変は半数近くに見いだされ外来治療(EDS:Endoscopic day surgery)は重要と考えています。EDSにつきましては1984年より複数の施設で導入継続して参りました。1992年神戸大学教官に赴任した際にも他所に先駆けていち早く導入、続いて神戸市医師会医療センター診療所でも会員の先生方にご高配いただき導入・継続して参りました。術前術後のリスクマネージメントに配慮することで、切除に際し入院が必要な大腸腫瘍性病変は、内視鏡治療適応全大腸腫瘍性病変の中で1%前後と考えており、大腸腫瘍のほとんど全ては外来大腸内視鏡検査の際に同時に切除治療まで完結できると考えています。

上部内視鏡:クリニックでは経口のみならず経鼻対応の最新の機器を導入しており患者様のご希望により選択していただけますが、ピロリ菌感染の有無により疾病構造が異なりますので、患者様のご希望を前提に、ご相談の上、適切な方法を選択したいと考えています。食道・胃・十二指腸の腫瘍性病変につきましては臓器特性から原則として入院治療になりますが、2001年にいち早く神戸大学へ国立がんセンターから導入した切開剥離法(腫瘍を大きく切除する方法)についても神戸大学外の複数の施設で立ち上げ積極的に継続治療を行っており、自ら施行することが可能です。入院が必要な胆膵内視鏡(ERCP系)につきましても、99%で造影成功(乳頭正面視30秒以内、造影5分以内に完遂)できるレベルですので同様です。


http://www.med.kobe-u.ac.jp/im2/diabetes_mellitus/04investigation/02group_07.html
  



炎症性腸疾患
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)治療は、お若い世代の患者様が多数を占めることもあり、患者様のライフスタイルの変遷を念頭においたきめ細やかな配慮が必要になります。また副作用のある薬剤使用が多く、内視鏡検査治療の力量も不可欠であり、豊富な経験を前提とした消化器内科医としての総合力が問われる領域と考えています。治療ガイドラインを遵守しながらも長年の経験を元に柔軟な対応をこころがけたいと考えています。最も留意していることは、有用な薬であるステロイド(副腎皮質ホルモン)を必要な時にのみ如何に短期間に絞って効果的に使用するか、すなわち、ステロイドに代われる方法があればまず優先し、ステロイドを使用した後は極力早く中止できるよう対応することです。また血球除去療法、レミケード、ATM療法など新たな治療にも柔軟に対応し、免疫抑制剤のモニタリングとして6TGNの測定も対応可能です。

また神戸大学附属病院に通院患者様の会である「神戸IBD友の会」に10年に亘り関与して参り、神戸難病相談室主催の相談会でも多数回講師を務めて参りました経験からも、患者様への情報提供、患者様同士の交流は重要と考えており、クリニック内に情報提供コーナーを準備しておりますのでお気軽に来院下さい。
http://www.med.kobe-u.ac.jp/im2/ibd/
http://www.sanynet.ne.jp/~hyonanre/
http://www.geocities.jp/hyougo_2/
http://www.mikumosha.co.jp/ccjapan/ccjapan.html


  



ピロリ菌
生まれながらにしてピロリ菌に感染していなければ、特殊な一部のタイプを除き胃癌は稀です。また頭痛薬などの痛み止めを服用していない限り胃潰瘍や十二指腸潰瘍は発症しませんので、胃癌や潰瘍の予防にはピロリ菌治療(除菌)が極めて重要です。一方、ピロリ菌に感染していない方は胃酸が強い傾向があり、胸焼けをおこす逆流性食道炎に罹患するリスクが高くなります。逆流性食道炎は胸焼け症状以外にも、喉のつまり、違和感など非典型的な症状から、咳・声がれなど耳鼻科領域の症状まで関連していることも指摘されており留意が必要です。また胃ポリープは2種類ありピロリ菌陰性のポリープである胃底腺ポリープは癌化しません(中年女性、体部大彎に多発します)。このようにピロリ菌に感染しているかどうかにより、罹患する食道、胃、病変が異なることから、上部消化管病変の診断治療はピロリ菌感染の有無を起点に判断することが極めて重要です。 しかし、現在ピロリ菌の診断治療の保険適用は胃潰瘍や十二指腸潰瘍など消化性潰瘍を有している場合(しかも内視鏡や胃透視などの画像診断による)に限られておりますので、消化性潰瘍を有していない方は保険診療が適用されませんが、クリニックでは最小限の経費による自由診療の体制を整えており、ピロリ菌に関する全てに対応致します(詳しくはお問い合わせ下さい)。
  



機能性胃腸症
腫瘍性病変、潰瘍など形態異常(器質的病変)がなくても症状がありお困りになられた経験はないでしょうか。Functional Dyspepsiaや過敏性腸症候群などの機能性胃腸症が「病気」として認知されてきています。しかし、その診断基準および治療のゴールが自覚症状に依存し、原因は多岐にわたることから複数の観点からのアプローチが必要です。重要なことは、(強制ではなく)適切なタイミングで放置してはいけない器質的病変を除外するための的確な内視鏡検査を含めた画像検査を施行しながら、多くの治療の選択肢の中から患者様個々に即した治療を御一緒に検討してゆくことであり、漢方、代替医療に関しましても患者様のご希望を尊重しながら柔軟に対応致します。
http://www.onaka-care.com/ibsclub/index.html
http://www.onaka-care.com/ibsclub/kinki.html#02


  



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