  | 第1,3,5木曜日午前は西宮市立中央病院で入院を前提とする内視鏡治療の機会をいただいています。12月15日(木)は長年食道SMTの治療に明確な答えがえられないまま2011年8月にクリニックにセカンドオピニオンで受診された患者さまでした。内視鏡をさせていただきますと、食道のSMTはmm(粘膜筋板)由来の平滑筋腫が示唆され、良性で自覚症状を起こすサイズではなく定期的な経過観察との指示を一貫してお受けになっておられる事がわかりました。mm由来であれば切除は可能ですが、良性疾患切除による合併症を比較して判断することになります。一方胃は生来のピロリ陰性で胃ガンリスクは極めて低く逐年検査は不要ですので、内視鏡検査の間隔は食道SMTの比重が大きいことがわかりました。最終的に患者さまに選択していただくとはいえ、専門的知識を有した立場の医師が、自分の見に置き換えて積極的な判断を示すことは重要と考えており、今回のESD切除に至りました。 | |