Report200: 2011.08.09 胃ESD1, 大腸ESD1病変(08.04)/ 産業医講習:大阪(08.07)/ 神戸東ロータリークラブ卓話(08.09)




第1.3.5木曜日は入院が必要な内視鏡治療の機会をいただいています。午前 西宮市立中央病院ではクリニックで診断させていただいた直腸SMTのESD切除でした。

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神戸東ロータリークラブ例会卓話抄録 2011年8月9日(火)

「がん年齢以降の胃がん検診」から「がん年齢以前のピロリ除菌による胃がん予防」の勧め
医療法人社団  青山内科クリニック(胃大腸内視鏡/IBD) 青山伸郎

ピロリ菌は1982年に発見されましたが、治療(除菌)することにより再発を繰り返していた潰瘍を根治できることが判明したのみならず、胃がんとの関連についてもエヴィデンスが蓄積されてきました。すなわち、ピロリ菌は抵抗力のない幼小児期に感染し(主に両親/祖父母から経口感染)慢性胃炎を持続させる結果、40歳頃から胃粘膜が薄くなり(萎縮性胃炎)感染者の約5%が胃がんにいたりますが、幼小児期に感染を免れれば、その後の新規感染はなく胃がんリスクはほぼゼロであるという、ピロリ菌感染の有無で胃癌リスクに大きな差があることが本邦の研究を中心に明らかになり、ピロリ菌発見者ウオーレン、マーシャル両博士のノーベル賞受賞につながりました。

従って、近年ピロリ菌感染率は低下し50歳以下は陰性者主体ですので癌年齢になったら全員画一的に胃透視や内視鏡を年1回する胃癌検診はピロリ陰性者には過剰であり、ピロリ陽性者は胃の検診でとどまらずピロリ除菌で胃がんリスクを下げる必要があります。なおLG21など除菌薬以外の治療は、ピロリ菌根治にいたらないばかりかピロリ菌診断の偽陰性の原因になり留意が必要です。

萎縮の拡がりは内視鏡検査で判定でき、大きく軽症(=閉鎖型)、重症(=開放型)の2つに分類されます。胃がんはタイプ別に関わらず殆ど開放型から発生しますので、それまでに除菌をすることが胃がん予防に有効です。本院開院後3年経過時のピロリ陽性2600例の年齢別萎縮進展の検討では、30歳では開放型はみられず、45歳で約半数となりますので、40歳台までの除菌が有効です。2010年Helicobacter誌に報告(Asakaら)されたピロリ除菌による胃がん予防率の試算では29歳まででは男女とも99.9%とほぼ全て、49歳まででは90%を越えていますが、50歳台では男性76.2、女性91.9%と特に男性では減少し、40歳台、つまりがん年齢以前の除菌が有効と同様の結果でした。しかし、70歳以上でも男性46.5%、女性73.1%予防でき、痛み止めや血をさらさらにするお薬服用率が高い世代ですので、胃を荒らす副作用をピロリ除菌は減らすメリットもあります。

専門医であれば内視鏡所見のみで直ちにピロリ感染予測可能ですが、A型胃炎などピロリ菌以外の萎縮や、除菌しないでもピロリ陰性化する場合がありますのでピロリ陰性でも40歳以上では内視鏡による萎縮の評価が重要です。一方、専門医でない場合、ピロリ菌診断治療が本邦では潰瘍など一部以外の大多数では保険適用にならないため踏み込んだ説明がなされていない場合があります。胃内視鏡検査をお受けになられて“萎縮” は勿論“少しただれているだけ”場合によっては“正常”と説明を受けた中にピロリ菌感染している場合があることに注意する必要があります。

Report199: 2011.07.24 胃ESD1, 大腸ESD2病変(07.21)/ クリニック3F拡充引越(07.20, 22)/ 産業医更新講習:鳥取日帰り(07.24)




第1,3,5木曜日午前は西宮市立中央病院で入院が必要な内視鏡治療の機会をいただいています。

Report198: 2011.07.09 胃ESD1, 大腸ESD1病変(07.07)/ 第40回日本消化器がん検診学会近畿地方会シンポジウム(07.09)/クリニック3F拡充工事開始




第1,3,5木曜日午前は西宮市立中央病院で入院が必要な患者さまの内視鏡治療の機会をいただいています。本日は、前庭部後壁胃癌、大腸SDJ LSTGの西宮Hの症例2例でした。

Report197: 2011.07.03 胃ESD1病変(06.30)/ 広島大学交響楽団サマーコンサート(07.03)/ Fさんご出産退職(06.28)




第1.3.5木曜日午前は

Report196: 2011.06.26 第17回日本ヘリコバクター学会(06.23-25)/水泳+ボクササイズ(06.26)




第17回日本ヘリコバクター学会が6月24-25日富山で開催されました。開業後は、講演や座長はともかく、通常の学会参加についてはなかなかじっくり滞在できない状況でしたが、前日の理事会から計3日、開業後初めて学会に全日程参加させていただきました。

学会会期前日6月23日16時から開催の理事会に間に合う様、サンダーバードで富山へ向かいました。理事会では倫理委員会が担当させていただいている学会発表や論文掲載で重要な問題であるCOI(利益相反)について提議。終了後19時から会長招宴でした。



http://www.cty8.com/454-3355/


Report195: 2011.06.19 胃ESD2病変(06.16)/ 国保診療報酬審査(06.19)/空咳遷延, 食事療法




第1,3,5木曜日午前は西宮市立中央病院で入院が必要な内視鏡治療の機会をいただいています。

球部内反転操作によるESD切除としては
2007年 8月30日(木)
http://www.aoyama-clinic.com/topics/img/9-2.jpg
http://www.aoyama-clinic.com/topics/img/59-2.jpg
2008年11月20日(木)
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http://www.aoyama-clinic.com/topics/img/57-3.jpg

Report194: 2011.06.11 クリニック4周年慰労パーティ:ステーキ みやす




2011年6月11日(土)は午後の大腸内視鏡検査を1名減とし、内輪でスタッフ慰労を目的にクリニック4周年パーティとさせていただきました。今回は、私一押しのステーキ みやす(ミシュラン☆)で行わせて頂きました。

4年で内視鏡検査は1万2千件と多数例の内視鏡検査、外来治療を行って来ましたが、大腸ポリープ切除後出血疑いで、再度内視鏡検査を行ったこと自体が4件のみ、いずれも切除翌日から3日後までのクリニックでの待機処置であり、夜間緊急対応はありません。また救急車を依頼しましたのは4年間で1回、40歳代女性で過去不整脈を1回だけ指摘されたことがあるも、その後は検診でも異常を指摘されなかった方でしたが、上部内視鏡検査時に丁度不整脈が発症、全身状態はお元気でしたが、念のために救急搬送で神戸大学循環器内科で対処いただいた1例のみでした。

初診を忘れず「内視鏡、ピロリ、炎症性腸疾患を中心に専門性をupdateに維持」および「身体的苦痛回避、時間的負担軽減、情報公開」を目標にきめ細かい配慮をちりばめた「自分が受けたい医療の実践」を目標に努力して参りたいと存じます。ご支援ご指導をお願い申し上げます。

3周年パーティ2010年6月11日(金)オルフェ(内輪のみで開催)
http://www.restaurant-orfeu.com/index.html
いまはなき神戸の伝説のフレンチ「ジャン・ムーラン」で10年おられた三木 丸 氏がオープンより総支配人として隅々まで気を配る神戸居留地 フレンチの雄(ミシュラン☆)
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2周年パーティ2009年6月12日(金)イグレック・ベガ(内輪のみで開催)
http://www.igrekvega.jp/  
山口 浩 総料理長が展開する神戸北野ホテルの系列フレンチダイニングの元町駅前の深紅の旗艦店(他に芦屋、西宮、丸ノ内3店)
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1周年パーティ2008年5月13日(火)北野クラブ・ソラ(来客をお迎えして開催)
http://www.sola-resort.com/
1957年オープン神戸の老舗フレンチ「北野クラブ」の宴会棟として2005年にオープン
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Report193: 2011.06.02 表層拡大型IIc胃癌ESD(06.02)/朝日新聞あさひGF季刊「語り紡ぐ」掲載




第1,3,5木曜日午前は西宮市立中央病院で入院が必要な内視鏡治療の機会をいただいています。

Report192: 2011.06.01 Uniform更新(06.01)/広島往復(05.29)




看護服、事務服は医師協同組合にレンタルでお世話になっています。4年を迎え更新できることになり数ヶ月前から各部署で意見交換が行われ、6月1日(水)から新しいUnifromで気分も一新となりました。

Report191: 2011.05.26 食道ESD1, 胃ESD1, 大腸ESD3病変(05.19/05.26)/咽頭痛




第1,3,5木曜日午前は西宮市立中央病院で入院が必要な内視鏡治療の機会をいただいています。5月19日は西宮の食道、大腸ESD症例でした。いずれも小さな病変で主治医の先生方主導で施行いただきました。
午後は、佐野病院でクリニックで診断した大腸ESD2例でした。



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