Report229: 2012.03.17 大腸ESD1, 胃ESD2病変(03.15)/芦屋 Salon Classic(03.15)/国保審査:突合(03.17)




第1,3,5木曜日午前は西宮市立中央病院で入院を必要とする内視鏡治療の機会をいただいています。3月15日(木)は西宮Hの症例とクリニック診断例の2例の大腸病変でした。
1例目は、西宮Hの症例で5cmを越える大きな病変でLSTではありませんので切除出来ない可能性を事前にICしていただいた上でのトライでした。前回おうかがいした際に写真だけ拝見していた際にはわかりませんでしたが、巾3cmほどの短い茎をともなう病変であることがわかり丁寧に付着部分を見極めながら完遂。太径血管をともなっており剥離面から外した段階で事前クリップ処理しています。ところが約6cmと巨大病変で、網など、いろいろ試しても困難で、最終的には外科の先生に肛門鏡のご尽力をいただき摘出となりました。2例目はクリニック診断のLSTG病変、30mm大ですので、条件がよければ外来切除可能な病変ですが、非常に過長なS状/横行結腸かつ腸間膜固定がゆるいスコープ操作性が悪い腸で、授乳中の30歳代の方で断乳希望されなかったため十分な鎮静ができないこともあり、十分に近接困難で安全第一を考え断念。今回の入院の上での施行としました。深部大腸であってもESDに際しては上部スコープで施行することを試みていますが、クリニックで(強い鎮静ができなかったので)細径スコープで施行したところスコープ直線化が困難でしたので、今回は太径スコープで開始、予想通りスコープ直線化は容易にできたものの病変が襞裏となりました。条件がよければ反転でESD切除可能ですが、肝彎曲に近い部位であったため、反転操作性が悪く断念。細径スコープに入れ替えたところクリニック同様スコープ直線化に難渋しましたが、今回は十分鎮静できていましたので、上手く直線化成功、腸間膜固定がゆるいのでややpush気味で操作していると、病変が上手く襞表に位置しました。スコープは不安定でしたので、条件のよいうちにEMRで一括切除成功できました。

1例目の回収でかなり時間を要し、ぎりぎりになりましたが、午後は三菱神戸病院へおうかがいし、胃がん2病変の方のESD切除でした。クリニックで事前にGIFをさせていただき範囲診断の再確認はできており、小病変でしたので、主治医の先生にもご尽力いただき完遂でした。

その後18時から芦屋市東芦屋町にあるSalon Classicへおうかがいしました。Salon Classicは1987年創設 The Music Center Japan: TMCJ の関西の拠点として2011年にオープンされたものですが、ホール、練習室、多目的サロンを備えています。見学にお誘いいただきながらなかなか実現しませんでしたが、3月末に神戸ポートピアホテルで演奏の機会をいただいています合わせ練習で今回ようやくおうかがいすることができました。約1時間の練習後、近隣のフレンチで中西さまを囲んで共演者の方々と歓談、1月の酒心館以来久しぶりの音楽の時間でした。
http://www.diana.dti.ne.jp/~tmcjapan/
http://www.tmcj.jp/
阪急芦屋川駅より東へ徒歩3分 JR芦屋駅より北へ徒歩7分
〒659-0095 兵庫県芦屋市東芦屋町3-9

Report228: 2012.03.14 IBD講演:新神戸ANAクラウンプラザ(03.06)/クリニックIFX勉強会(03.13)/E看護師最終日(03.14)




IBD治療を考える会「ステロイド回避離脱のストラテジー」潰瘍性大腸炎305名、クローン病51名を基に本院が行っている具体的な治療選択:5ASAの今後の新たな展開:外来血球除去療法 / レミケードおよび病診連携を含めて

増加が著しい潰瘍性大腸炎/クローン病の新たな治療の展開について、神戸市内基幹病院の専門の先生方を中心に多数ご参加いただき、19時30分から90分近く講演させていただきました。火曜日は夜間外来診察はない分、午後CF9件と目一杯、エントリーが多かったことから終了した新規導入5ASA治験の監査となってしまい、ぎりぎりで新神戸ANAクラウンプラザホテルへ。クリニックの詳細な治療成績を呈示しながら意見交換。クリニックからもスタッフ4名参加。1日、分刻みスケジュールでした。

Report227: 2012.03.01 食道ESD1, 胃ESD1病変, 胃大腸EMR(03.01)/3月6日予定 IBD講演案内




第1,3,5木曜日午前は西宮市立中央病院でESDを中心とした入院を前提とする内視鏡治療の機会をいただいています。

3月6日下記内容の講演予定です。


IBDの増加は著しく、その治療もここ数年で大きく展開しています。本院では、2012年1月現在、潰瘍性大腸炎305名、クローン病51名となっていますが、以下の点について本院での成績を中心に問題点をご提案させていただき、意見交換の上、今後の病診連携に役立たせていただくことができれば幸甚です。

●UCの70%は5ASAで制御可能だが、時間依存型5ASAであるペンタサの高用量使用の有効性は勿論、アサコールに続くさらに2剤のpH依存型5ASAの治験、5ASAの服薬方法や座薬など局所治療薬の治験も終了し5ASAも使い分けてゆくことが求められる時代にようやくなった。これらの治験にも全て関与させていただいた経緯を踏まえて、「70%」の増加が期待できる新たな5ASAの展開について本院の成績および可能な範囲で治験の成績を踏まえて述べてみたい。

●残る30%のUCでは、治療指針ではステロイド適応例となる。ステロイドの反応性により、治療効果不良例では(中等症、外来対処可能な治療としては)CAP、AZA/6MP、IFX、タクロリムスを使い分けることが治療指針となっている。ステロイド反応性としては,50%が有効で離脱可能(UC全体の15%)、25%が有効だが離脱出来ない(ステロイド依存性=UC全体の7.5%)、25%が効果不良(ステロイド抵抗性=UC全体の7.5%)に大別出来るが、依存性+抵抗性=難治性として、上記の治療法を使い分け、ステロイド維持をしないことが求められる。症例の病勢が強いのか(治療速効性の必要性)、5ASAの制御を越える期間が長いのか(維持療法の必要性)をもとに使い分ける事になるが、病勢に余裕がある場合では、ステロイド使用前にCAPを行うステロイドナイーブ使用のエビデンスが揃いつつある。本院では積極的にCAPやAZA/6MPをナイーブ例に使用しており、ATM療法例(一部広島漢方例)を含めて実際の成績を供覧する。

●UCでは5ASAを最大限効果的に使用し、5ASAを越える例では上記をステップアップで治療しているが、クローンではIFXのトップダウンがスタンダードになりつつある。5ASAを越える例では、寛解導入+寛解維持を同じ薬剤で行える事が重要であり、UCでの保険適用、GCAPとの併用の有効性、AZA/6MPは妊娠例ではカテゴリーD、IFXはカテゴリーBでもあり、IFXの重要性がますます求められる。AZA/6MPの妊娠期での安静性の見直し、逆にIFXの妊娠後期での胎盤移行についても一部触れたい。

Report226: 2012.02.16 大腸ESD1, 胃ESD1, 食道ESD1病変(02.16)/ バレンタイン(02.14)




2010年12月誕生日はケーキをプレゼント、蝋燭を吹き消したのは久しぶりで感激。一転2011年12月誕生日は署名入り業務改善要望書を「プレゼント」。正面(?)から向き合いクリア、恒例の個別面接も1月に済ませ本日のバレンタイン 午後大腸内視鏡9,胃内視鏡同時2 の入れ替え時間にサプライズのケーキ。集まれたスタッフと院長室で束の間の談笑。スタッフに感謝。
http://www.aoyama-clinic.com/topics3/img/49-2.jpg

Report225: 2012.02.12 第8回日本消化管学会:仙台-ヴィラ楽園:洲本(02.09-11)/ 第56回難病連相談会IBD講演:神戸(02.12)




消化管学会代議員は自動的に胃腸認定医(暫定) になっていることが本年更新の案内で判明し、2月10日(金)クリニックを臨時休診として出席しました。 2月9日(木)最終のANAで21時前に仙台空港着、そのまま牛タン一押しの「利久」23時まで開いている仙台駅西口近くの店舗で堪能(駅構内店舗は22時がLO)。「並」でも他店の倍近い厚さですが「極み」はさらにその倍以上。ネット販売も完備、以前 焼網も購入したことがあります。さらに、最近は店舗も仙台以外で展開しており東京駅構内店舗は昨年帰路テイクアウトで利用しました。残念ながら関西の店舗は、まだありませんが。
http://www.rikyu-gyutan.co.jp/
http://www.gnavi.co.jp/rikyu/
http://www.aoyama-clinic.com/topics4/img/33-2.jpg
http://www.aoyama-clinic.com/topics4/img/33-3.jpg
前職から(JAL優勢の時から)飛行機はANA利用で、東京も全て飛行機にして10年ほど前になんとかSFCを取得。帰路は時間があわず久しぶりにJALでしたが、ANAのラウンジSignet前の待合シートでパソコンを立ち上げると、弱いながら電波をキャッチしSignet内と同じ環境でした。

学会では、今回の震災で出血性胃潰瘍が増加した報告があり、1995年阪神大震災の際に神戸大学で検討させていただいた内容との比較で討論があったとのことでした(出番はありませんでしたが(笑))。
1995年阪神大震災時 神戸大学老年科におられた千葉教授と御一緒に検討させていただいた成果は、第1報では、出血性潰瘍 なかでも高齢者胃潰瘍の増加を報告(GU/DUが1995 3.07 > 1994=1.88 1995高齢者ではGU/DU>7以上の世代あり)。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9517630
第2報では、老年科の松島先生、福田先生が検討され、胃潰瘍発症に対するピロリの貢献は1995と1994では差がなかった=あれだけのストレスでもピロリ陽性例が選択されて胃潰瘍発症したとの報告。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10382122
すなわち、酸、ピロリ、ストレス、NSAIDsの4大成因はピロリ、NSAIDsの2つに集約されるという展開でしたが、ピロリも内視鏡診断を含めて厳密にできるようになっており、今回の東北の検討が、偽陰性、既感染を除外した真の生来のピロリ陰性例で出血性潰瘍が有意に増加したとすれば興味あるところです。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10779215
ただし阪神の検討ではmental stressを対象としphyscial stressを区別、さらに胃潰瘍形態も類円形、下掘れの慢性潰瘍型を念頭においた検討です。physical stressでは、浅く不整、多発の急性潰瘍型との関連することを湾岸戦争、ヴェトナム戦争、ICU症候群などでの報告があり、それらに関する今回の層別解析も興味があるところです。

10日(金)は神戸に戻り、クリニック臨時休診(金)+祝日(土)を活用し「和」は久しぶりでしたが、淡路島 洲本温泉 ホテルニューアワジに2010年新たにグランドオープンした「ヴィラ楽園」でお世話になりました(2月末で掲載割愛(笑)の原稿、日曜の講演準備しながらでしたが)。部分改装ですが独立した形で1F, 4-10Fに広々としたヴィラ形式の客室がありバルコニー(1F,4Fは庭園)に(温泉の)専用露天風呂がついた贅沢仕様です。チェックインは遅くなりましたが、オーシャンフロント東向き禁煙ルーム8Fでしたので翌朝は日の出が一望でした。複数世帯も宿泊可能、夕食, 朝食とも部屋食ですので小さなお子様、ご高齢の方もご自分のペースで入浴可能です。神戸からは近場ですので記念に是非。
http://www.newawaji.com/rooms/rakuen.php
ホテルニューアワジグループは、ここ数年で洲本のロイヤルグレースホテル(海のホテル島花 と改名)淡路島国際ホテル・アレックス(夢海遊 淡路島 と改名)四州園なぎさ(渚の荘 花季 と改名)と次々に傘下に入れ、そのほとんどで露天風呂付の部屋を一部に備えていますが、今回お世話になった「ヴィラ楽園」は全室露天風呂付でテーブル+椅子で食事も楽です。2010年オープンですので、まだ新しく檜の薫りが楽しめます。2011年12月からは六甲アイランドの神戸ベイシェラトンホテル&タワーズもホテルニューアワジの傘下になったようです(名前はそのままですがシェラトンではなくなった?共同?)。

Report224: 2012.02.05 胃ESD2病変(02.02)/ 神戸市中央区医師会医政研究会(01.28)/IBD難病相談会ご案内




難病の相談会は、神戸市、神戸市以外の県下で年に2回ずつ計4回開催されますが、2012年2月12日(日)神戸市勤労会館で開催されます神戸市難病連主催 第56回相談会で潰瘍性大腸炎・クローン病の講演/相談を担当させて頂く予定です(通常は13-16時ですが10-12時です 時間変更に注意ください)。前職から多数回担当させていただいてきましたが、昨年は日程があわず、2年ぶりの担当です。クリニックの患者さまも多数参加される予定ですが、参加の方々の病気の状況から、潰瘍性大腸炎の3割にあたる5ASAのみでは制御出来ず、ステロイド適応となった場合に、ステロイド維持は勿論、ステロイド使用を回避するために、血球除去療法、アザニン(=イムラン)/ロイケリン、レミケード、プログラフ、ATMを如何に使い分けるかについてお話させていただく予定です。2012年1月現在、本院には潰瘍性大腸炎305名、クローン病51名となっており、ステロイドを使用してもこれらいずれかの治療で離脱に成功しており、これらの経験を踏まえ、最新の情報とあわせてお話させていただく予定です。お気軽に参加ください(無料:神戸市勤労会館)。

問合先:神戸市難病団体連絡協議会       
センタープラザ西館5階513-1号 
TEL 078-322-1878 FAX 078-322-1876 
http://www.sanynet.ne.jp/~hyonanre/ 
http://www.geocities.jp/hyougo_2/

Report223: 2012.01.22 胃ESD3, 大腸ESD1病変(01.19)/ 第1回倉敷IBDネットワーク講演(01.19)




2012年1月19日(木)はクリニック休診日でしたが午前 西宮、午後 佐野病院でESD切除治療の機会をいただいた後、倉敷に移動、川崎医科大学春間教授 主宰、新たに発足した研究会「第1回倉敷IBDネットワーク」で講演の機会をいただきました。「ステロイト回避離脱のストラテシー: 5ASAの新たな展開を含めて-潰瘍性大腸炎305名を基にした取組みと病診連携」との演題で、ペンタサ、アサコールに続くサロファルク、リアルダ、ペンタサ座薬など新たな5ASAの展開に加え、血球除去療法、AZA/6MP、レミケード、プログラフ、ATMなどの位置づけをクリニックの成績を中心にお話させていただきましたが、多数のご専門の先生方のご参加、活発な討議をいただきました。年明けからクリニックのデータを整理しヴァージョンアップ、半年の間で患者さまがさらに増加、潰瘍性大腸炎305名、クローン病51名となっていました。この1週間はクリニック診療後準備に追われましたが、年末12月17日医学部演奏会での指揮、12月25日スイートでの企画+テノール、年明け1月8日酒心館コンサートと続いたイベントも、今回の講演でようやく一段落、本日は久しぶりの休息日でした。先週日曜日も国保審査+講演準備でおうかがいできなかったボクササイズに1ヶ月ぶりに参加させていただきました。

Report222: 2012.01.08 酒心館新年会コンサート(01.08)




2002年1月から演奏会案内メールマガジンを配信させていただいており10年になります。年に1回顔合わせの新年会を1月はじめに開催しており、第1回はピアジュリアンで、第2回からは、御影の「福寿」の酒蔵を改造した「酒心館ホール」で開催しており、本日で第11回となりました。演奏会ではなく参加型懇親会としてプロとしてご活躍の方々にもギャラなしどころか会費をお払い頂くスタンスを貫いて来ましたが、今回も演奏者18名(声楽12/ピアノ3/ヴァイオリン1/チェロ1/ファゴット1)を含む35名のご参加をいただきました。中間では恒例の特製粕汁を賞味しながら懇親でしたが、今回お世話いただいた社員の方、どこかでお会いしたとがあると思っていましたら、関西二期会バリトン若手のホープ 黒田将揮 君で、丁度契約社員として酒心館にご勤務されたところとのこと、流暢にきき酒の解説もしていただき、粕汁も熱々でサーブいただきました。
http://www.shushinkan.co.jp/
http://pia-julien.com/index.html

Report221: 2012.01.05 食道ESD1, 胃ESD3病変, 胃EMR1病変:3施設(01.05)




第1,3,5木曜日午前は西宮市立中央病院で入院が必要な内視鏡治療の機会をいただいています。



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