  | ●11月8日(木)は高知で講演に招聘いただいており、翌11月9日(金)午前は現在ご予約をいただいております方以外の外来一般診療は休診になりますのでご注意下さい。午後の大腸内視鏡検査、夜の診療は通常通りです。
●9月29日(土)は東京で第20回Helicobacter pyloriフォーラムが開催されました。本会は1995年3月18日(土)藤岡利生(大分大学消化器内科)、榊 信廣((現)在原病院)両先生のご尽力で第1回が開催されたH.pylori専門医によるclosedの研究会で、一貫して(現)大正富山医薬品株式会社様に後援いただき、「研究会のための研究会」とは一線を画した実質本位の充実した内容で20回を数えました。諸事情で第20回で終了となり最後の委員長として幕引きを担当させていただきましたが、素晴らしい仲間と切磋琢磨しながら結果として多くの教授を輩出した12年半の活動を振り返り、あらためて創始者御両名を中心にした卓越したご指導に敬意を表したいと思います。一つの感染症について、専門領域にとらわれず横断的に参画し徹底的に掘り下げた経緯は、既に複数の新たな領域へのアプローチに引き継がれています(メンバーの大草敏史先生が潰瘍性大腸炎のATM治療を創案されたのもピロリ除菌からとおうかがいしています)。
●クリニックは順調に経緯しており、実質週4日のオープンですが診察券の番号は4桁になりました。皆様のご支援に厚く御礼申し上げます。私自身や家族、知人が受診したいクリニック、という単純ではありますが究極の目標に少しでも近づけるようスタッフ一同努力してゆく所存です。大きな組織では事前に方向性の定まっていることの多い要望書や会議、色々な要因の関与することもある一部の臨床試験から離れ、クリニックでの時間は、なんらしがらみなく、患者様にとってのベストチョイスのみを簡潔に提案できる活きた時間であり、現場復帰する重要性を再認識しています。
●潰瘍をお持ちでない方のピロリ菌関連、潰瘍性大腸炎のATM治療(多くのお問い合わせをいただいております)など、保険診療適用から外れる内容につきましては、混合診療にならないよう留意し、かつ、患者様のご負担を最大限押さえた形で準備しておりますので詳細は問い合わせ下さい。
●最近3週間のクリニック外での内視鏡治療は、南大阪ではEMRによる分割治療後短期間で再発した胃病変の切開剥離(ESD)による再治療が2例続きました(写真A,B)。一度治療することにより瘢痕化するため治療難易度があがり難渋することが多いですが、時間はかかりましたが完遂できました。一方、西宮ではクリニックで診断させていただいた方の食道癌EMR切除および乳頭切開(EST)総胆管結石摘出2例でした。EST1例目(写真C)は乳頭までの距離が確保できず胆道方向へのアプローチに内視鏡自体の組み立ての調整が必要な例、EST2例目(写真なし)は肝硬変、食道静脈瘤、かつ憩室合併乳頭のご高齢の方で2cmに拡張した総胆管に充満する結石の摘出でした。
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